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HUGっと!プリキュア 第17話感想

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 今話の名セリフ:「ルールーの事が・・・、好きだもん・・・。今更、嫌いになんてなれない・・・!」(キュアエール)

 「HUGっと!プリキュア」第17話「哀しみのノイズ・・・ さよなら、ルールー」の感想です。


~ オープニング前 ~
 クライアス社にて、パップルは、ルールーが裏切った事をリストルに報告していました。
 ルールーは、クライアス社にとって優秀な「製品」のようです。どうしてあのような行動をとったかは分かりませんが、パップルは、不要なデータを削除します。
 リストルは、プログラムを戦闘用に変えようと提案。また、試作品のアンドロイド専用パワードスーツの使用も考えました。
「機械人形は機械人形らしく役に立ってもらった方がいいでしょう。」
    
    
「プリキュア・・・。」
   



~ Aパート ~
 一方、ビューティーハリーでは、はな、さあや、ほまれの3人がルールーを助けようと急いでいましたが、ハリーは、ルールーはスパイだと言って止めます。
 さらに、ルールーは、未来の技術で作られたクライアス社のアンドロイド、すなわち、人に似せて作られたロボットだと、ハリーは言いました。
 それでも、はなは、騙されてないと主張。さあやとほまれも、はなと同じです。ほまれにプリハートを返した時に「行きなさい! プリキュア!」と言ってましたし、最後まで騙すくらいなら、かばったりする事だってありません。
 はな達の言い分に、ハリーは納得しますが、クライアス社は裏切り者を許すような組織ではありません。だったら、尚更ルールーを助けなければと、はな達は意気込みます。

 その頃・・・、
「これは未来の世界。私は、未来を奪われた人間を管理するために作られたアンドロイド。」
   
「人々は時間を忘れ、何も望まずに静かに人生を終える。そこには痛みも苦しみもない。これが正しい世界。これが正しい世界・・・。」
    
    
   
    

 そして、ルールーの調整が終了。
「プリキュア・・・。」
   

 さらに、出撃しました。
 しかし、これは、リストルやパップルの予想外の行動。リストルはパップルに、ルールーの事を任せます。

 少しして、はな達はルールーを発見。
 はなは真っ先にルールーに手を差し伸べますが、振り払われてしまいます。
「プリキュア・・・、倒す!」
    
 そして、ルールーは、パワードスーツを装着。
   
 はな達を襲いました。このままでは話ができないため、3人は変身する事に。

 プリキュアに変身した3人はルールーの攻撃を回避し続けます。
 そんな中、パップルが出現。ルールーは操られているのではなく、はな達と一緒にいた時の記憶を消したのだと、パップルは言います。
 エールは、記憶を返してと叫ぶものの、どうにもなりません。一方、エール達の戦闘データは残ったままで、ルールーは、そのデータを基にした戦いで、エール達を追い詰めます。

 とはいえ、エール達は諦めません。
   
「本当にこれでいいの!?」
「思い出して!」
「ルールー!」
    
   
 ルールーは出力を上げるものの、エール達は負けません。
「十分ダメージは与えたはず・・・。まだこんなに力が残っているのは想定外・・・。もっと分析する必要あり・・・。」
   
「もっとデータを・・・。データを!」
    
「輝木ほまれ。4月8日生まれ。身長163センチ・・・。」
   
    
   
   
「薬師寺さあや。6月10日生まれ。頭脳明晰・・・。」
   
    
   
    
    
「ルールー?」
「野乃はな。1月20日生まれ。家族構成は・・・、」
   
   
   
   
「ルールー?」
「声が届いているの?」
   
「ルールー、はなだよ!」
    
「さあやだよ!」
「ほまれだよ!」
   

「なぜですか? なぜ、泣いたり騒いでいるだけの赤ちゃんに、みんな、そんなに必死になるんですか?」
「ルールーだって可愛いと思ってる、きっと。」
   
    
「ありがとう、ルールー。怒ってくれて。」
   
「私には助けられない。だから・・・、行きなさい! プリキュア!」
    
    
「家族になろう。」
   

「さあや・・・。ほまれ・・・。はな・・・。」
   
「思い出したの?」
「そんな訳ない!」
    
「考えられるとしたら、ルールーが消す事を拒否したとか・・・。」
   
 その後、スタースラッシュとフェザーブラストをルールーにぶつけます。すると、パワードスーツが破壊されました。
「ルールー?」
「元に戻ったの?」
   
「はい・・・。」
    
「皆さん、私は・・・。」
   
    
「どうしたの?」
「痛い・・・。胸が・・・、痛い・・・。」
   
    



~ Bパート ~
「苦しい・・・。苦しい・・・。」
   
「何・・・、これ・・・。本体の破損箇所はない・・・、のに・・・。胸が・・・、張り裂けそう・・・!」
   
    
    
    
    
   
「私に近付かないで!」
    
「そんなの無理!」
「くどい!」
    
   
 ルールーの砲撃は、ハリーとはぐたんにも向かいますが、ハートフェザーとハートスターでカバー。
 直後、エールは、ルールーに向かって走ります。
「来るなと言っている!」
「そんなの無理だよ!」
    

「来るな!」
   
 ルールーの周りに竜巻が展開されました。ここは、フェザーブラストとスタースラッシュで突破口を作ります。
    
 そして、エールは竜巻の中に。
「もう分かっているのでしょう? 私はクライアス社製のアンドロイド、RUR9500、ルールー・アムール! あなた達の未来を奪いに来た!」
   
    
「ジャマなプリキュアの力を調べるために、あなたの母に偽物の記憶を植え付けて潜入した! ウソをついて、あなたに近付いた!」
   
「私は、あなたの家族を、学校のみんなを、街の人々を、みんな騙した!」
   
「まさか・・・、自分を責めとるんか!?」
   
「騙されてなんか・・・、ない!」
    
   
「私がそう思ってないから、そうなの!」
   
    

「やめて・・・。本当に・・・、痛いの・・・。」
    
   
「なぜ許そうとするのです・・・? もう優しくしないで・・・。これ以上、あなたと・・・、あなた達と触れ合うと、この痛みが・・・、私の中の正しい世界を・・・、壊していく・・・。」
    
   
「分かっているのです・・・。あなた達の力の源は心・・・。それが、私の回路にバグを作った・・・。こんな痛みに苦しむくらいなら、記憶は消されたままが良かった・・・。」
    
   
「苦しいのは、私も一緒だよ! もう・・・、ルールーと戦いたくない・・・。」
   
「さっきから、身体よりも胸の奥の方がずっと痛いんだよ・・・。」
   

「なぜ・・・?」
「ルールーの事が・・・、好きだもん・・・。」
   
   
「今更、嫌いになんてなれない・・・!」
   

    

 その後、竜巻が収まりました。すぐに、はぐたんがルールーの元に。
「よちよち。」
    
    
    
    
「何泣いてるのよ! さっさと命令を果たさなさいよ!」
   
   
「去りなさい・・・。私のプログラムは上書きされました。もう従順な機械人形ではありません。」
   

 そして、パップルは撤退。

 それからしばらくして・・・、
「まだ痛いか?」
「いいえ。むしろ温かいです。」
「そっか。」
    
「ですが、バグを抱えたままでは支障があります。どこか修理できる所はありませんか?」
「その必要はないと思うよ。」
「それは、きっとバグじゃないから。」
    
「私達と同じ。心だよ!」
「心・・・。これが・・・。」
    
「お帰り! ルールー!」
    
「ただいま・・・。」
   
    
   
「はな先輩達が・・・?」
   


 今回は、これで終了です。


次回:「でこぼこコンビ! 心のメロディ!
 えみるに、はな達がプリキュアである事がバレてしまいました。
 ヒーローに憧れるえみるは、ルールーと一緒にプリキュアになりたいと思っていますが、ルールーは、自分がアンドロイドだからプリキュアにはなれないと思ってるようです。落ち込むルールーを、えみるはギターの演奏で励ます事に。


    今回のエンドカード


【まとめ】
 クライアス社によってはな達との記憶を消されたルールーは、プリキュアを倒しに出撃したものの、完全には消されてなく、はな達を騙していた心の痛みに苦しみながらも、クライアス社と決別しました。

 うーむ・・・。まさか、今話でルールー助かるとは・・・。ルールーがはなの家に潜入したのは5話前だから、この段階で助かるのは時期尚早かな、と思ってたんですけどね。
 それに、タイトルに「さよなら」とあるから、一時的に別れるとも思ってましたし。「さよなら」というのは、「クライアス社の社員としての」という意味だったのでしょうね。

 ルールーが助かったのは早いと感じましたが、だからといって、物足りなかったという事ではありません。
 Bパートからは、ルールーがアップに描かれていた事が多く、はな達が好きだからこそ騙してしまった事に苦しんだり、精一杯泣いたり、笑顔を浮かべたりと、感情の豊かさがきっちり表現されていたと思います。
 「淡々」「機械的」「真面目」「無表情」。わずか1か月前にはルールーに対してそんなイメージを持っていたのが、今話を見終えて大きく変わり、本質的には、はな達と変わらない「人間」だと感じました。本当に、はな達に救われて良かったと思いますね。

 その一方で、気になる要素もあります。それは、ルールーは何を目的に作られたのかという事。
 未来を奪われた人間を管理するために作られた、クライアス社製のアンドロイド。それが、今話で語られていましたが、本当にそうなのかどうかが疑問なんですよね。
 時間を忘れ、何も望まず、痛みも苦しみもない世界を正しいものとしてプログラムされているのであれば、感情は不要であり、感情を持つ事はバグと言えるでしょう。
 でも、ここまでのルールーを見た感じでは、バグの許容範囲を超えているような気がするんですよね。あそこまで感情を露わにしてたとなると、感情を持つ事はバグではなく、プログラム上の行動なんじゃないかと思います。

 もしかしたら、ルールーは、未来を奪われた人間を管理するために作られたのではなく、人間と共に未来を創造するために作られ、感情もプログラムされた、より人に近いアンドロイドなのかもしれません。
 とはいえども、クライアス社によって作られたのは間違いないんじゃないかと思います。ただ、未来の消滅を経営理念としているとなれば、ありえない事。

 となると、元々クライアス社は、今のようなものではなかったのでしょう。
 明るい未来を信じていたように思われ、ルールーはその時に作られたのかも。それが、経営実態が大きく変わった事で、未来を奪われた人間を管理する事や未来を奪う事が目的に作られたのだと植え付けられたのかもしれませんね。

 それに、Aパートでハリーが、クライアス社は裏切り者を許さないと、クライアス社の実情を知っているかのような発言をしたのも見逃せないところ。
 ハリーも元は、クライアス社の社員だったのかも? 今のクライアス社に嫌気をさして、会社から逃げ出し、追われる立場になったように思います。
 クライアス社が大きく変わったのは、社長のプレジデント・クライによるものなのか? それとも、他の幹部? 気になりますね。まあ、実際は、変わったなんて事はなく、最初から未来の消滅を目的としてクライアス社が創設されたのかもしれませんが。

 また、追加プリキュアが登場する可能性の高い7月までそれなりに話数があるのも気になるところ。
 これだけ早く救われると、ルールーには、また一波乱起きそうで安心できないんですよね。「ドキドキ」では、「マナとレジーナが一緒に過ごす! やった!」なんて思った矢先に、半年以上敵対なんて事がありましたし、油断できない・・・。考え過ぎですかね?(笑)
 まあ、とりあえずは、次回ですね。ルールーとえみるが友情を深める話になりそうですので、この2人をメインに注目していきたいと思います。
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