魔法つかいプリキュア! 第35話感想
- 2016/10/03
- 21:36

「魔法つかいプリキュア!」第35話「生徒会長総選挙! リコに清き一票を!」の感想です。
~ オープニング前 ~
ある日、学校の授業でテストの答案が返され、リコは100点満点でした。2学期に入っても、リコの頑張りは変わりません。
そんな中、高木先生から、生徒会選挙の話が出ました。締切日は近いものの、まだ、生徒会長の立候補者がいないようです。
~ Aパート ~
それから少しして、リコは、まゆみとかなから、生徒会長をやってみたらどうかと言われました。
確かに、勉学は優秀で、向いていると思いますが、そうは言われても、リコとしては困ります。
そこで、リコは図書室で、生徒会長がどういったものなのか調べました。
「生徒の代表・・・。大切な役目・・・。」






しかも、読んでいたのは、占いの本だろ。そんなんで生徒会長をやろうと決めるのは、どうなのよ? っていうか、「ほんとはちょっと忘れっぽいおっちょこちょいさんなトコロがあるかも?」というところが、何気に本質突いてますね。(笑)
その後、リコは、みらい、ことはと一緒に、生徒会長立候補の届出を提出しに、高木先生のところに来ました。ですが、一足先に、ゆうとと壮太の姿が。
ゆうとも、生徒会長に立候補するようです。壮太は、ゆうとの応援役。
「頑張りましょう!」
「うん!」


同じ頃、オルーバは、プリキュアの事について情報不足だと、多くの本を持っていました。

また、オルーバは、友達がプリキュアの事について調べているとも言いました。

チクルンは、みらい達が公園にいるのを発見。陰に隠れて、プリキュアの秘密を探ろうとします。
みらい達は、まゆみ、かなと一緒に、リコが生徒会長に選ばれるよう色々と案を出していました。ポスター作り、あいさつ運動など。
また、まゆみとかなは、モフルンを応援キャラクターにしました。チクルンは、モフルンがプリキュアにとって重要なのかと考えます。
それから少しして、自宅に戻ったみらい達は、魔法の羽ペンを使って、ポスター作り。また、ことはは、応援うちわを作りました。


翌朝、生徒会選挙に向けての活動が始まりました。ポスターが、学校のあらゆる所に貼られ、生徒会長に立候補したリコとゆうとは、登校する生徒達にあいさつ。







とはいえ、生徒会長に選ばれるためにも、ここでくじける訳にはいきません。そんなゆうとを見て、リコもアピールを頑張ります。




選挙活動の結果、沢山の意見書が集まりました。しかし、「おやつの時間を作ってほしい」「宿題をなくしてほしい」など、難しいものばかり。
「でも、みんなの期待に応えないと・・・。」

そんな中、ことはは、花壇の修理に勤しんでいるゆうとを目にしました。
「綺麗な花壇になったら、みんなも花を見て、優しい気持ちになるのかなって。」





「何だか、本当にそう言っているみたいだね。」


それからしばらくして、辺りは夕方となり、リコ達は、沢山ある意見書の整理に苦労していました。リコは、資料を取りに図書室へ。
すると、本の整理をしているゆうとがいました。

「みんなが・・・、来たくなる・・・?」
「うん。せっかく同じ学校にいるんだし、こういう場所で生徒同士が知り合えたら、もっと楽しいかなって。」

「それだけじゃなくて、たとえば、ほら、あそこ。しょっちゅう、ああやって、もめてるんだ。本当は、スポーツが好きな者同士なのに。」



「え・・・? やりたい事・・・?」


~ Bパート ~
その夜、リコは、生徒会長になって何がやりたいのかを考えていました。
「私、何で立候補したんだろう? 生徒会長になって、私がやりたい事って、何だろう?」

「いつもそう。自分がやりたい事って、分かってない・・・。」

同じ頃、チクルンはオルーバに、プリキュアを観察して得られた情報について話していました。
プリキュアと一緒にいるクマ、つまり、モフルンが重要な役割を持っていると報告。ベニーギョは下らないと、出撃しますが、オルーバはチクルンの労をねぎらい、引き続き調査するよう言いました。
翌朝、ことはは、ゆうとの応援うちわを用意して、学校に来ました。

「ゆうと君、綺麗な花壇を見たら、みんなも優しい気持ちになるって!」

「みんなが優しい気持ちになったら、きっと素敵だね!」


その直後、ゆうとが学校に来ました。
さらに、ベニーギョも出現。登場時の強風で、ゆうとは吹き飛ばされ、眼鏡がなくなってしまいました。
ベニーギョは、ドンヨクバールを召喚。

バトルスタート。ドンヨクバールの強力なパワーな押され、ミラクル達は、身動きをとれなくされました。

一方、ゆうとは、なくなった眼鏡を発見。しかし、昨日直したばかりの花壇が、ドンヨクバールが発する強風で崩れるのを目にしました。
ゆうとは、花壇がこれ以上崩れないよう、花壇を抑えました。
「すごい風・・・。でも、守らなきゃ! 学校を、もっともっと素敵な場所にするために!」



「マジカル・・・。」



「私も、ゆうと君のように、この学校を守りたい!」

そして、エクストリームレインボーで、ドンヨクバールを撃退しました。
しばらくして、スピーチの時間がやって来ました。
「僕は、学校の花壇や図書室を綺麗にして、みんなが集まってもらうような場所にしたい。」




続いて、リコの番。
「本当の事を言うと、私は、生徒会長になりたいって思う前に、自分のやりたい事が分かってなかったんです。」



「十六夜さん?」



「ゆうと君のように、いつか私も、本当にやりたい事を見つけるわ。」

今回は、これで終了です。
今回は、月が変わって最初の回でしたので、エンディング後半部分が変わりました。どう変わったかは、ここで述べると長くなりますので、後述します。
次回:「みらいとモフルン、ときどきチクルン! って誰!?」
みらい達は、パンケーキでおやつの時間を迎えますが、チクルンが部屋に忍び込み、こっそりみらいのパンケーキを食べてしまいました。
チクルンは逃げようとしましたが、みらいの魔法で捕まります。その後、チクルンは、みらいのパンケーキを食べた事を正直に話しました。
そして、チクルンがスパイだという事を知らないみらい達は、ナシマホウ界で道に迷ったというチクルンのウソを信じ、チクルンを許して、仲良しになります。そんな中、チクルンがモフルンを、ハチミツを取りに行こうと誘い出して・・・。

【まとめ】
リコは、津成木第一中学校の生徒会長に立候補したものの、同じく生徒会長に立候補したゆうとの、学校を素敵な場所にしたい想いに触れ、生徒会長になる事を辞退しました。
さて、今回のテーマは「自分の答え」でしょうか。
リコは、勉学優秀な努力家。それは、生活環境がナシマホウ界に移ってからも変わっていません。
勉学優秀という事は、テストで高得点を取っている事がほとんどであり、様々な問題を解けるという事。そう考えると、リコは、問題解決能力に優れていると考えられるでしょう。
しかし、その「問題」は、あらかじめ答えが定められているものばかり。たとえ、問題が分からなかったとしても、教科書や、問題集の解説ページを見れば解決できるでしょう。
その一方で、自分のやりたい事が決まっていなかったりと、答えが定まっていない問題への解決力は低いのでしょうね。仕事でいえば、事務職に向いてはいるけど、企画職には不向きと言ったところでしょうか。
一方、ゆうとは、ちょっとした物事の綻びを直す事で学校を素敵な場所にするという「自分の答え」を持っていました。
生徒会長は、生徒達の代表であり、生徒達全員の要望を叶えられれば、それはすごい事でしょう。
ですが、それは不可能な話。生徒会長は、多くの生徒達から尊敬されるポジションとはいえ、やはり人間。できない事も多く、生徒達全員の要望を叶えようと頑張り過ぎたら、そのうち、過労で倒れてしまうでしょう。
そうならないためにも、「自分の答え」を持っていた方が良いのでしょうね。生徒達の要望すべてを叶えようとするのではなく、できる事とできない事を割り切って、できる事に全力を傾けるのが大切なのかもしれません。
しかし、その結果、期待に応えられなかった生徒達も出てくる事でしょう。
だけど、「自分の答え」を持って努力している者には、その者を支えたいと、自然と人は寄ってくるもの。彼らがフォローする事で、期待に応えられなかった者達にも救いが与えられるのだと思いますね。
確固たる「自分の答え」を持ち、それが多くの人達に理解されて、「他者の繋がり」を強めていく事が、様々な物事を上手く進めるための秘訣なのかもしれませんね。
「じゃあ、『自分の答え』を持っていなかったリコは、今回良いところがなかったの?」といえば、そんな事はありません。演説の時間で、リコの成長を感じました。
物語序盤のリコは、なかなか上手く魔法を使えず、ホウキで空を飛んでも落ちていてばかりで、そのたびに、落ちてないと強がっていた事もありました。
だけど、今回は、安易な気持ちで生徒会長に立候補した過ちを素直に認め、それを全校生徒の前でしっかり明かしたのが、すごく良かったと思います。いくら、生徒会長に立候補したのが間違いだったと感じても、それを明かすのは、すごく勇気のいる事。序盤のリコだったら、中身のない演説で場をしのいで、無様に負けていた事でしょう。
そう思うと、リコは、序盤と比べて、かなり成長したな、と感じています。
ああやって自分の過ちを明かせたのは、やはり、みらいをはじめとした多くの人の繋がりが響いてるのでしょう。
31話でも言っていたように、立派な魔法使いが何なのか分からなくても、魔法があったから繋がれた。「他者との繋がり」があったからこそ、魔法の腕も上達したし、大切な事も沢山学んだ。
今は、それで十分でしょう。将来的にやりたい事が見つからなくても、リコは中学生。「今」を精一杯頑張る年頃だと思いますし、31話でも「もう一度、またみんなと、繋がりたい!」と言っていたと思うと、色んな人と繋がる事が、今のリコにとって「やりたい事」なんだと思いますね。
今後もリコは、色んな人達と出会い、大切な事を学ぶ事でしょう。
今作の残り話数は15話程度。立派な魔法使いの具体像が見出せるかどうかは分かりませんが、「他者との繋がり」がリコをどう成長させていくのか、これからも注目したいと思います。
まとめ部分は、これで以上です。
最後に、後回しにしたエンディングの変更部分についてです。31話感想同様、先月のエンディングと比較して挙げていきます。
今回は、左側を先月のエンディング後半部分、右側を今回のエンディング後半部分として、並列列挙する事にしました。(画像が左右に映らない場合は、ブラウザ設定で全体縮小して、左右に映るようにして下さい)




















そして、見事なまでに、モフルンのアップが多過ぎですね。今月29日(土)は劇場版の上映開始日であり、その劇場版はモフルンが主役ですので、それに合わせたのでしょう。背景にクッキーが多いのも、モフルンの好物に合わせてるでしょうね。
モフルンのアップを多くしたのは、かなり斬新ですね。モフルンは、プリキュア3人と比べると、精神年齢はメイン視聴層の女児達に近く、女児達のほとんどはモフルンが好きだと思いますので、先月以前のエンディングよりも受けやすいかもしれません。
ただ、「このアニメの主役はプリキュアなんだから、プリキュアの可愛い表情をを映せよ!」と不満を感じた方もいそうですね。そのような方は、その分、プリキュアの太ももやブーツを沢山拝めてラッキーだと、ポジティブに考えましょう。(笑)
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