にじよん あにめーしょん 第１０話感想

「せつ菜先輩ドッキリ企画会議！ ワーイ！」
　　　
「スクールアイドルとして、いつも完璧なせつ菜先輩ですが、ライブが始まった時、いつもと違う状況だったら、どう反応するのか、検証してみたいと思います！」
　　　　
　　　
「そして、驚いたり慌てたりするせつ菜先輩を、カメラに収めちゃいますよ！」
　　　　
「彼方先輩！」
「なになに？ 例えば、ライブのお客さんが、ハロウィンのコスプレをしていたら？」
　　　　
「邪悪なものに取りつかれていますよ！ せつ菜☆スカーレットストーム！」
　　　　
　　　
「普通にテンション上がるだけじゃない？」
　　　
「他には、ライブステージに上がったら、異世界だった件。」
「確かに、それは見てみたいけど、そのセット、どうやって用意するの？」
　　　
　そうだね。用意するのに、莫大な金がかかりそう。そして、翌年度の学費大幅アップというドッキリが待ち構えてそうですな。(笑)

「はいはーい！ それじゃあ、これは？」
　　　
「ファンが全員パンダだったら！ 会場はパンダでパンパンだ！ パンダだけに！」
「悪くないわね・・・。」
　　　
　キミ達ＤｉｖｅｒＤｉｖａのライブのドッキリにはピッタリそうですね。まあ、これも、用意するのに金がかかりそうで、学費アップ間違いなしでしょうけど。(笑)

「うーん・・・。もっと面白い反応をしてもらえる企画があればいいんですけど・・・。」
　　　　
　下から２つ目の「ステージに魔王(しずく)を乱入させてみる」って何すか。しず子、魔王の貫録ないやろ。まあ、空想力だったら魔王級ですけど。(笑)

「面白い反応？ いつものかすみんみたいな反応だね！」
「違いますよ！」
　　　
「うんうん！ 良い反応よ！」
「撮らないで下さい！ もー！」
　　　　
　相変わらず表情豊かで面白いなあ、かすみは。かすみをドッキリに仕掛ける方がよっぽど面白そうな気がします。(笑)

「何の話をしているんですか？」
「だから、せつ菜先輩のドッキ・・・。」
　　　　
　　　
「私の何です？」
「え、えーと・・・。せつ菜先輩にドキッとしちゃったなっていう話です！」
　　　　
　　　
「せつ菜先輩って、改めて見ると、可愛くて、カッコ良くて、ドキッ！ 好き！ みたいな！」
　　　　
　　　　
　　　
「ありがとうございます・・・。」
「あれ？」
「面白い反応、撮れたわね！」
　　　

　それから後日・・・、
　　　　
「やっぱり、せつ菜ちゃんのライブは、すごいね！」
「ええ！ 最高だわ！」
「今回も完璧だね！」
　　　
　　　
「音が・・・。照明も・・・。」
「トラブルですか？」
　　　
「か、かすみんじゃないですよ・・・。違います・・・。ドッキリじゃなくて・・・。信じて下さい・・・。」
「誰も疑ってないわよ・・・。」
　　　
　初見の時は、これが、かすみへのドッキリなんじゃないかと思ってました。やっぱり、本格的にかすみをドッキリに仕掛けたら、めちゃくちゃ面白い事になりそうですね。(笑)

　　　　
　　　　
　　　　
　　　　
「さすが、せつ菜先輩！」
「結局、いつもこっちをドキドキさせてくれるのは、せつ菜ちゃんなんだよね！」
　　　　
　　　　
　　　
　　　　
　　　


　第１０話は、これで終わりです。
　かすみが何か面白い事を思い付いて同好会を盛り上げようという流れは、前話と同じでしたが、前話はギャグで終わったの対し、今話は感動エンドとなりました。
　せつ菜の持ち歌「ＣＨＡＳＥ！」をエンディングに持ってくるとか、粋な事しますね。「にじよん」が、ここまでやるとは予想外でした。「にじよん」は、私達の斜め上を行くようなドッキリを仕掛けてくるから、本当にたまりません！

　今回は、せつ菜のための話というよりは、せつ菜の声役・楠木ともりさんのための話といった感じでしょうか。
　楠木さんは、今月末をもって、虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会の活動を終了し、せつ菜役を降板する事になるんですよね。今話のエンディングを「ＣＨＡＳＥ！」にしたのは、いつも私達をドキドキさせてくれたせつ菜を懸命に演じた楠木さんの事をいつまでも憶えていてほしいというメッセージが込められていたんじゃないかな、と思いますね。

　楠木さんが降板する至った理由は、病によるもの。
　降板のニュースを知った時は、「彼女は、まだ若く、あんな熱いキャラを演じていたのに、どうして・・・」という思いが強かったですね。楠木さんとしても、まだまだせつ菜を演じたい気持ちが強かったかもしれないでしょう。
　だけど、彼女はまだ若いですので、せつ菜役を降板しても、これからの人生、様々な可能性があるでしょう。降板後も応援していきたいし、いつか病が快復するものだと切に願っています。

　「にじよん あにめーしょん」は残り数話となりましたが、楠木さんがせつ菜として吹き込んだ声もあるでしょう。
　その声にしっかり耳を傾けて、楠木さんがこの作品にかけた熱い思いを受け止めたいですね。そして、新たにせつ菜の声を演じる方を温かく迎え入れ、応援したいと思います。